公演詳細
あらすじ
稽古場便り











絶頂集団侍士企画 西向く侍士
『日和見』


2006年11月
17日(金) 19:00
18日(土) 15:00/19:00
19日(日) 13:00/17:00
※開場は開演の30分前
※各回、限定40席

前売1500円/当日1800円
高校生以下1000円(要学生証)

会場:神戸三宮イカロスの森

作・演出:金子リチャード
出演:手先やの・中西達也・仲井哲平・稲野杏那・青井聖和

舞台監督:伊達真悟
照明:追上真弓
音響プラン:松尾重典
音響オペレーション:伊田洋海
制作:原田さのすけ
協力:一本どっこ
   グループイカロス






テレビからは天地真理や南沙織の曲が流れていた。

街はフォークギターを手にした若者たちで溢れていた。

男たちは長髪にジーパンだった。

女たちはミニスカートを履いていた。

上野動物園にはパンダがきた。

ananという新しい雑誌にもパンダのマークが載っていた。

テレビに出た吉田拓郎はメディアに魂を売ったのだと邪推された。

あんなに盛り上がっていた大学生たちの闘争は、以前より見なくなっていた。

それは、浅間山荘事件の頃からだったろうか。



1972年11月、関西。

喫茶「太陽」

商店街の裏路地にある線路沿いの喫茶店。
小宮山省吾という比較的若い男がマスターを務めている。
常連客は大学生の大嶺薫と瀬村孝平、そして近くの町工場に勤める近藤佳寿彦。

学生運動に精を出している薫はいつも理論武装のために本を読んでいる。
パチンコや麻雀に精を出している瀬村は最近近藤にもらったというギターを練習している。
その近藤は明るい振る舞いの奥で何か秘密を抱えているようだ。

いつものようにマスターが掛ける流行のジャズに耳を傾ける3人。
そこへミニスカートの高校生・江本理沙がやってくる。

「ここで、住み込みで働かせてください!」

高度経済成長期、私たちの親が私たちだったころの話。



大嶺薫/手先やの
瀬村孝平/仲井哲平
近藤佳寿彦/中西達也
江本理沙/稲野杏那
小宮山省吾/青井聖和





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